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PROFINETシステムの簡単なトラブルシューティング、監視ツール

PROFINETを通信ネットワークとして使用するシステムを運転させるとき、PROFINETが正常に動作しているかチェックするためのチェックツールが必要です。
また、運転中にトラブルが発生した場合、どのトラブルが機器に関連するトラブルか、またはネットワークに関連するトラブルかを素早く切り分けるツールも大切です。

PROCENTEC Mercuryは、産業用イーサネットのトラブルシューティング、メンテナンス、監視ための機能を搭載した堅牢なタブレット端末です。PROCENTEC Mercuryを使用すると、産業用ネットワークの健全性のチェックを簡単に行うと同時に、その結果を使いやすいユーザインタフェースで表示し、またレポートに書き出すことができます。さらに、PROCENTEC ProfiTraceを組み合わせると、Mercuryは産業用イーサネットだけでなくPROFIBUSネットワークのトラブルシューティング用として使用することもできます。

　　＊Mercuryへの接続はPROFINETシステム内のスイッチポートからのEthernetケーブルとEtherTAPからのUSBケーブルになります。
　　＊Atlasを使う場合、監視用画面のPCはお客様にてのご用意となります。
　　＊EtheｒTAPはPROFINETコントローラに通信されるメッセージをすべてキャプチャできるように設置します。

PROCENTEC Mercuryで表示される画面　(Osiris監視ソフト)

・トポロジー画面
システム内の機器がどのポートを接続してつながっているかの全体図を、ギャラクシービュー、階層ツリービュー、またはカスタマイズできる画面で表示できます。デバイスをクリックするとそのデバイスの情報がポップアップ表示されます。

・Qファクター
ネットワーク、及び機器に関する品質情報はQファクターで概要表示できます。細かい表示でなく、シンプルに概要だけ見たい場合に便利です。Qファクターは記録され、トレンド画面で過去のQファクターの時間経緯を観察できます。

・デバイスリスト
デバイスリストでは、システム内の機器の一覧表示をします。それぞの機器について、IPアドレス、MACアドレス、稼働状況、使用プロトコル、Mercuryからの問い合わせコマンド(Ping)に対しての一番最近の応答時刻、最小・最大応答時間、ネットワーク負荷、デバイスID、ベンダID、バージョン、シリアル番号などが表示されます。

・コミッショニングウィザード
システムの動作中にコミッショニングウィザードを動作させ、PROFINETシステムが正常に運転をしているかをチェックできます。チェック項目としては、IPアドレスの重複、メッセージの未達、ネットワークの負荷、デバイス名、DCP機能などがあります。このチェック結果はレポートで出力できます。

・メッセージ診断　(本機能はEtherTAPを接続したときに使用できます)
EtherTAPを接続することで、さらに詳しいネットワーク診断が行えます。
　　・通信周期時間のチェック
　　・通信周期時間の遅れ
　　・未達メッセージのカウント
　　・発生したアラーム数
EtherTAPはPROFINETコントローラから発生する、及び到達するすべてのメッセージをチェックします。また、アラームが発生したときに、そのパケットをpcapフォームで記録できます。

マニュアルダウンロード
　　1．Osiris on Atlas, Mercury and PC 取扱説明書(日本語)　(Osiris-User-Manual-V1.1.93-12022020_jpR0.pdf　7.3MB) 　
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